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【暇つぶしに読む】家系にまつわるオカルト【不思議】

   


生き残った二人

祖父から聞いた話です。

うちの祖父は、戦争中に所属していた部隊が壊滅して、
生き残ったのは祖父と、もう一人○○軍曹だけだったそうだ。
しかし、祖父は負傷していて、足手惑いになるから置いていってくれと頼んでも、
その軍曹は頑として聞かず、祖父を見捨てずに本隊まで連れて帰ってくれたそうだ。
(祖父の方が階級は下)
その軍曹は普段から特に親しかったわけでもないのにと、祖父は感謝していたそうです。

戦争が終わって暫くしてから、祖父はその恩人を訪ねてみたそうです。
それから二人の交友が深くなり、よく会うようになったんだそうです。
軍曹は、初めから助けるつもりなど毛頭なく、
見捨てようとしていたのだが、なぜか見捨てることができなかった、
と語ったそうです。

そしてたまたま家系の話になった時、驚くべきことがわかったそうです。
我が家の先祖は、戦国時代にあえなく没落してしまった小大名なんですが、
その軍曹は、我が家の先祖に仕えていた家臣の子孫だったのです。
軍曹の先祖は、没落した我が家の先祖に、毎年米を送って援助していたんだそうです。
いつからか縁は切れてしまっていたのですが、
何百年も経ってから、家臣の子孫が、主家の子孫を助けるという、
単なる偶然かも知れませんが、なんとも不思議な話です。

女殺しの家

父の実家は、絶対に女の子が生まれない家系だったらしい。
父の兄弟は全員男ばっかり。父方の従兄弟もオール男。冠婚葬祭はむさい光景だった。
しかも嫁は早死にするらしく、父親の兄弟は全員母親が違う。
最短で三年、最高でも五年で死んだそうな。
そのせいか婚外子な上、長男の父よりも年上の叔父がいる。
従兄弟たちも死別を重ね、五人いる従兄弟の結婚式全部出たら、二桁回数になった。
ご近所では「女殺しの家」と呼ばれ、評判最悪。一応、そこそこの名家なはずなのに。
元は庄屋だかなんだかの本家直系で、今も地元の議員さんやってた。
女が生まれない家なのに、養女をもらったのか、
代々必ず一人は家に娘を置く風習があったそうだ。
でもって、この子たちもみんな短命だったらしい。享年はのきなみ20歳未満ばかり。
貰い娘たちの骨はお墓に入れず、家の中に置きっぱなし。
最後の貰い娘のなくなった年は、父が生まれた数年後。更に言えば、父の実母の死ぬ前年。
……何の符合ですか?

六畳ほどの部屋の周囲に棚があって、そこに並べられているのは子供心に怖かった。
自慢げに孫に見せる祖父はもっと怖かった。
婿養子に出た父に娘が生まれて、生後二日目に養子縁組の申し入れがあった。
「息子を婿にやったのだから子供をよこせ」という理屈は意味不明。
誘拐未遂まであって、危うく裁判沙汰になりかけた。
以後、20年以上絶縁寸前の親戚関係が今も続いている。

離婚暦あり、再々々婚になる一回り以上年上の従兄の嫁にと執念を燃やす祖父は、
血がつながっている実の祖父だけれど正直怖い。
そんな私は、父の家系からは生まれないはずの女。
父の実家のご近所さんの同情を一心に浴びているらしい。
高校の古典の授業で、『女』と書いても『むすめ』と読ませることに気が付いて以来、
父の実家には怖くて行けない。
何かと呼び寄せるけれど、絶対に応じていない。

そういえば子供の頃、父の実家に行くと必ず体調を崩した。
熱を出して動けなくなって、日帰り予定が五泊くらいしたこともあった。
その後、どうしても熱が下がらず緊急入院して、病院経由で帰宅したっけ。
原因は未だに不明。色々検査したんだけど。

父が婿入りする時も母方の実家は、父実家と縁切りをするために神社で何やらやったらしい。
名目は婚約だかなんだかだったみたい。
そもそも、戸籍上の長男の父が、八人兄妹の末っ子の母に婿入りすること自体不自然。
母の両親は父の実家の事を知り、絶対に娘を嫁にやらんとものすごーく闘ったんだそうだ。
祖母は私が生まれる前から何やらお守りを持たせ、今でも毎年正月に新しい物をくれる。
古いものは、祖母がきちんと貰った神社に納めてお礼をしているそうな。
今年の誕生日に、結婚を考えていると伝えたら、
「そろそろ××ちゃんが一人でも大丈夫なように、ちゃんと教えてあげないとねえ」と言った。
薄々感じていたけれど、おばあちゃん、あなたは孫娘に何をしてきたんですか?
父実家に行く時はお守りがグレードアップしたのも、何か意味があったんでしょうか?
……怖い話は正直苦手です。なるべく怖くないように話しておばあちゃん…
大型連休の時に仕込んでくれるそうです。
「旅行行っちゃダメよ」と言われています。
逃げたいのは私が怖がりなせいでしょうか。

GW中祖母から聞いた話と、後から兄たちから子供時代の思い出なる昔話を聞き、
正直色々堪えてしまいました。

祖母の話は要約すると、祖母が今までやっていた通り、
毎年お守りを頂きに某所(別に怪しいところではなく普通の神社)に行って、
古い物と新しい物を交換し、
その際に一年間守ってもらったお礼を申し上げ、
又一年守ってくださるよう、しっかりとお願いしてくることとその作法。
そして、できれば父の実家とは関わりを持たず縁を切って欲しい、という内容でした。

縁あって姻戚になった相手を悪く言いたくないが、
どうしても祖母自身あの家を好かないし、孫の私にも関わって欲しくないのだそうです。
祖父も同様の考えだそうで、冠婚葬祭でも呼んで欲しくないし、呼ばれても行くなと。
実は来年結婚する予定なのだけれど、式にも披露宴にも呼んで欲しくない。
挨拶をするのなら、向こうに出てきてもらってホテルとかで会うだけにしろ。
もうあの家には行ってはいけないと、何度も繰り返して約束させられました。

正直、私自身は父方の祖父をそんなに好きではないです。かといって、嫌いかと聞かれると微妙。
一応可愛がられているのだと思うし。
ただ、その遣り方や愛情表現が不器用ないし、ものすごく普通ではないだけで。
就学前の子供に、お小遣いといって厚みのある札束をあげてはいけないでしょう。
私もギャン泣きして逃げたらしいし。
父方の祖父は、かわいそうな人なのだとしか私には思えなくって。
煮え切らない私に祖母は、本当は話したくなかったと、
父の実家のこわーい話を聞かせてくれました。

因縁の元となったのは、蛇ないし何らかの野生動物を穢すか殺すかしてしまった祟り説、
神殺しの祟り説、身内殺しの祟り(呪い?)説、神職の成れの果て説などなど。
怖い系の民話大集合でした。
毛色が変わったところで、祖霊信仰(先祖崇拝?)の変形版。
昔は周辺地域の神職というか、祭祀を預かっていたのは間違いないですし、
身内殺しがあったのは事実らしいです。

蛇の祟り説は、それらしい逸話は見つからなかったそうです。
ただ、私が生まれたとき首周りに赤い帯状の痣があって、鱗のような濃淡があったそうです。
証拠写真もあり。
今まで見せてもらえなかった生後直ぐの写真をみたら本当にあった…
何なんでしょうコレ。原因は分からなかったそうです。
気丈な祖母が一目見てへたり込んだくらい、不気味で気味が悪い…
半月ぐらい消えなかったそうな。

祖霊信仰の変形版というのは、安土桃山頃に父の家系に女の子が生まれたことがあったそうです。
家系図に残っている範囲内では、私が生まれる以前では彼女が最後。
一夫多妻で、六、七人兄弟の末っ子で、家中が可愛がっていたそうで。
本人への愛情の他にも、小動物に懐かれたり、予言のような事をしたりと、
神様の加護が深い特別な子供だったのだとか。
この女の子のお陰で家は栄え、動乱の時代も上手に乗り切り今に至る基礎が出来たらしい。
地域にも何らかの貢献をして、とても感謝をされて生き神扱いまでされてしまう程。
彼女は残念ながら、病気なのか殺されたのかは不明ですが、十四、五歳で死亡。
土地の豪族がその前後に関わっているようですが、歴史事実である確証はないので割愛。
で、この子の遺体を父の実家はどこかに今も保存しているらしい。
埋葬せず、祀っているとのこと。
代々家長だけがその場所を知り、祀っている。即身仏のようなもの?
魂は今も家にいるらしい。
貰い娘さんたちは、彼女の代理ないし形代のような位置づけという解釈。
彼女たちは跡取り息子よりも大事にされたというから、
家にとってはかなり重要で大切な存在ったのかもしれない。

貰い娘さんたちは幼い内から養育して、ゆくゆくは妻ではないけれど、
嫁にするための相手らしい。
側室みたいなのでしょうか。
昔、兄の一人がそんな話を父方の祖父から聞いたことがあるそう。
祖父も許嫁(?)の子と兄妹同然に育ったけれど、
彼女は10歳そこそこで、自然死ではない死に方で死んでしまったとか。
正式には養子縁組をしていないのはそのためで、
結婚前に死んだ場合は家のお墓に入れてあげられない。
ほとんどが結婚可能な年齢以前で死んでしまうので、実際結婚した実例があるかどうかは不明。
多分ないんじゃないかな。

死んだ後は、田舎式の宗教色の乏しいお葬式を家の中だけであげて、詠める人がお経をあげる。
お坊さんも神主も絶対に呼んではいけないし、来てもいけない。
それを叔父の一人は、冗談交じりに『混ぜるな危険』と表現していました。理由があるようです。
遺体は土葬で、上には丸く土を盛る。(穴を掘って埋めてはいけない他、細かく作法がある)
肉とか内臓が土に還ったら上の土山がへこむから、掘り返して骨を綺麗に洗って骨壷に納めて、
××部屋(記憶が曖昧で思い出せないとのこと)に安置。
家の女の子(嫁含む)を守ってくれるから、大事にすること。
七歳までの本家の子供は、新しく歳を取る度に挨拶に行くのが風習なんだとか。
気持ち悪いのが、骨壷は材料に骨周辺の土を混ぜて作るという話でした。
素焼きっぽい素朴な壺。
他にも混ぜる決まった材料が複数あって、
その一つに人か動物かは不明ですが、血が使われていたとか。
「土で清められた体を纏って、より清らかな神様に近くなってかえってくる」と、
祖父は表現していたそうです。

土葬自体は父の実家の風習。曽祖父も同じような遣り方で葬られました。
そのための土葬のための山を今でも所有しているし、
祖父自身自分が死んだときのための許可を既に申請済み。
この山は山菜も豊富だけど、地元の人は絶対に入らない。
地元の子供はそこで遊ぶなと小さい頃からしつけられる。
でも何年かおきに、迷い込んで洒落にならないニュースになる。
最近、隠れた自殺の名所化しつつあるそうな。
ただし家の男は、埋めた場所の土を使った骨壷なんて使いませんし、
遺骨を家の中に置いたりはしていません。
安置するためのお堂が別にあります。

葬儀の遣り方、作法を含めた実家の風習全般に父は疎く、
ほとんど知らないと言ってもいいでしょう。
きっと母方の祖父母の方が良く知っていると思います。
父は戸籍上は長男だけど、祖父は庶子になる父よりも、
年上の叔父(妙な言い方だけど)に家を継がせるつもりだったらしく、
家教育はこちらにしていたからです。
父は若い頃から虚弱体質で、渾名が骨格標本だの干物だのと、
由来が丸分かりな渾名を付けられてきた人なので、
本人もその気がなく、無気力無関心。廃嫡されたのかも。
結婚後急激に体重増加で、今は立派なメタボリック。
ひょっとすると父の実家は、弱い人間から何かしらに負けて死んでしまう家なのかもしれません。
貰い娘さんたちが亡くなる年頃は、10歳前後から17、18歳辺りが一番多かったそうで。
神様の加護が薄れる年頃から、バタバタと死んでしまう。
父の実家では絶対にペットの類は飼わない決まりだった。
なぜかというと、小学校の理科で課題にされたお蚕の飼育ですら全滅するからだと、
従兄弟の一人が笑い話にしてた。
ちょっと感覚が変。
嫌な喩えだけど、貰い娘も嫁の盾ないし身代わりがいなくなった家の中で、
一番弱かった父が犠牲になりかけていたのかもしれない。
父は自分の実家が大嫌いなので、話題にするのも嫌がる。娘が関わることも、気にするのも嫌う。
聞きたいこともあるけれど、あの様子では聞くに聞けません。

祖父母の話も、兄たちの昔話も、父の態度も、
どれも分かるようで、肝心なところが不完全燃焼で分からないことばかり。
そのせいでかえって怖さが増した気もするけれど、
一番大事なのは関わらないことだと、祖父に言われたことを信じようと思います。
祟りも呪いも、近付かない人間にはそんなに怖いものではない。
何よりも生きている人間の方が強いのだから、
気持ちを強く持って負けないように幸せになりなさいという言葉は、
他にも応用が利きそうですね。
兄たちのように、無関心無神経鈍感の三拍子が揃うと無敵なのでしょう。私もそうなりたいです。
匿名に甘えて勝手な不安を吐き、長々とレスをして失礼しました。

応援していただける方がどこかにいるのだと思うだけで、勇気付けられます。
祖父母の話で一番ショックなのは、物理的に自分があの家の血を引いていることだったりします。
兄たちは欠片もきにしていませんが、何となく私だけが気にしてしまっています。
口に出したり態度に表さずとも、祖父母父母皆気にしているのでしょうが。

某神社は我が家の氏神さまの系列の神様で、確かに私はそこの神様と非常に縁深いです。
目をつけられているから、安心して頼りなさいと言われています。
人間業ではどうしようもなくなったら、
一生お世話になる覚悟でそうした所に飛び込むのも一つの手なのかも。
私の場合、神事の際のお手伝い
(稚児舞の奉納で舞手を五年間務めました)をして以来のご縁です。

父方の家も古いですが、母方はもっと古いです。倍いきます。
祖父母はそれぞれ神職の家だったり(氏神様系列の某神社の)、
豪族上がりの武家だったりしますから。
昔から周囲の子達とは違う形で家族に迷惑をかけ心配させてきた分、
絶対に幸せになってやろうと改めて決意しました。

今度こそ、このスレに書き込むのは最後にしようと思います。
励ましてくれた方々、本当にありがとうございました。
ななしに戻りいます。

明治時代のロマンス

ウチの父方の曾祖母と、祖母のお姉さんの話です。

父方の祖母は結構良いとこのお嬢さんでした。
曾祖母は跡取り娘だったので、婿をとって家を継いだのですが、
実は曾祖母には好きな人がいたんだとか。
家の為に泣く泣く恋人と別れ、その恋人も悲しみから他所に行ってしまうという、
明治時代のロマンスがあったそうです。

さて月日はたち、祖母のすぐ上のお姉さんの話になります。
昔の事だし、良いとこのお嬢さんだったので、皆結婚は親が決めてしまいます。
現にウチの祖母も、結婚式の日まで祖父に会った事がなかったそうです。
祖母のお姉さんにも許嫁がいたんですが、駆け落ちをしたんだそうです。

駆け落ちまでの経緯ですが、そのころ祖母の妹が結核になり、他所で療養することになり、
お姉さんが療養所に一緒について行ったそうで、
駆け落ちの相手はその療養所で働いていた人だったか、その付近の人だったそうです。
曾祖母もその時は相手を知らず、いざお姉さんの結婚となった時、
曾祖母に好きな人がいると、お姉さんはそっと打明けたんだとか。
曾祖母にもロマンスがありました。娘の気持ちが痛い程わかったんでしょう。
お金を用意して娘を逃がしてあげたそうです。

その後、祖母は結婚式目前でお姉さんが家を出て、蜂の巣を突いたような騒ぎを目の当りにして、
お姉さんの駆け落ちを知ったそうです。

それから月日は流れ、戦争も終わって暫くたった時、
祖母も結婚していて故郷を離れていたんですが、
曾祖父が亡くなり故郷に帰った時、誰となくお姉さんの駆け落ちの話になり、
曾祖母から上記の話しを聞いたんだとか。

そして、家を出たお姉さんのことを探そうとなったそうです。
どうやって探したかは省きます。結構な時間がかかったそうです。
お姉さんは東京にいたそうで、相手の人も健在で、お子さんもいました。
曾祖母は、自分が死ぬ前に娘に会えたことをそれは喜んだそうです。
お姉さんが家を出て30年近くたっていたんだとか。

そして駆け落ち相手が、なんと曾祖母の恋人の息子さんだったという、
すごい偶然を知ったということです。
何でも、曾祖母の恋人は曾祖母と別れた後、神戸で働いていて結婚したとか。
その後、息子さんが産まれたのですが早くに亡くなり、
息子さんはお母さんの実家で育ち、祖母のお姉さんと出会ったということです。
曾祖母はそれを聞いて、その不思議な巡り合わせに唯、涙したとか。
ずっと、「あの人と私の気持ちがそうさせたんだ」と言っていたそうです

という不思議な偶然の話です。ウチの祖母から聞きました。
祖母も親に決められた結婚をしたせいか、
この話しをしてくれた時はもう、乙女みたいな感じでした。
お姉さんが少し羨ましかったそうです。

ちなみに・・・

当時、駆け落ちがどのように見られていたかはよくわかりませんが、
この場合は結婚目前までいっていた為、かなりのスキャンダルだったようです。
また、相手の家にしてみれば花嫁に直前で逃げられた為、面目は丸つぶれで、
相手の人が怒鳴り込んできたんだとか。
祖母の家でも、親の監督不行で面目は潰れた状態。
双方にとってかなりの恥みたいです。

祖母の家のような状態で駆け落ちの男女が出てしまうと、家の信用問題になり、
他の兄弟たちの縁談が破談になったり、縁談がこなくなったりしてしまうこともあるようです。
それと関係あるかわかりませんが、祖母は四国の出身ですが、嫁ぎ先は北陸です。
ひょっとしたらお姉さんのことがあり、嫁ぎ先がそんな遠方になったのかもしれません。

ここで、祖母のお姉さんの駆け落ち後の話になりますが、
お姉さんはその後、数回手紙を曾祖母に匿名で送っていたそうです。
でも『東京に住んでいます』とは書いても、住所は書かなかったとか。
(その為に、お姉さんを探すのにかなり手間取ったということ)
自分の幸せの為、親、兄弟、家、相手にとんでもない迷惑をかけた、
という気持ちが強かったんではないでしょうか。
だからこそ住所は書かないでおいた。
それは、お姉さんの二度とは会えません、申し訳ありません、
という気持ちの現れだったような気がします。

それを考えると、曾祖母のこの決断は相当な覚悟がいると思います。
娘の幸せと、かつての自分を合わせて、駆け落ちの後押しをしたわけですが、
その為に沢山の人に迷惑をかけてしまうことを、
多分、当の曾祖母が一番わかっていたわけですから、、、

長崎のとある島

うちの父方の家は長崎のとある島にあって、議員さんも出た名のある家柄でした。
その家は、絶対口外してはいけない過去がある家でした。

今は父方の家系にあたる人間は私しかおらず、
私の父が家出(駆け落ち?)同然で東京へ出てしまい、家を継がなかった事と、
父の死後、その家を取り潰してしまった為、今は断絶したことになります。
父は去年亡くなりました。父方の親戚もいません。
だから、ここで書いても最早問題ないと思います。

それを知ったのは高校一年の頃。その家へ遊びに行った時に、爺様から教えてもらいました。
この家は海外への人身売買を生業にしてきたと。
正しくは、人身売買で引き取った子を海外に輸出する前に、
ある程度の作法やら言葉を教育するという事を行っていました。

その稼業は室町以前から始まり(ちょっと眉唾ですがw)、昭和初期まで続いていたそうです。
2002年に95歳で亡くなった爺様も、関わらないでもそれを生で見ていた。
ということになります。

まず、全国の農村を子を買って回る業者(名前は失念)から子供を引き取ります。
爺が言うには、当時で大体男子が50円、女子が20円程度だったと聞きます。
10円が今で言う1万円くらいだったらしいので、
人一人の命が2万や5万程度だったことに驚きです。
末端価格でその値段ということは、
実際の親にはその半額程度しか支払われていなかったことでしょう。
あまりに哀れですが、それほど困窮していたとも取れます。

連れてこられたその子たちは、うちの家で大切に扱われます。
綺麗な洋服を着て、美味しいものを食べて、遊んで暮らします。
そして、色々教えていきます。
言葉、字、作法、女子には料理、すべては洋式の事ばかりですが・・・
海外へ往っても困らないように養育したそうです。

さて、子供たちはどこに住んでいたのかと言うと、
長崎の家は、一見2階建てと気づかないのですが、2階がありました。
2階には一切窓がありません。外から見ても、窓が無いので2階があることさえ分かりません。
しかし、当時は煌びやかな壁紙や装飾が施されたがいくつもあり、
その部屋に子供たちが引き取られる一時期だけ暮らしていたそうです。
そこへ上がるための階段に、ちょっとした特徴がありました。
2階に上がるのは、階段から簡単に登れるのですが、
降りる為には、1階から移動階段を渡してもらわないと、降りれないようにもなってたそうです。
構造をもうちょっと説明すると、階段を上り終わった所の板は、
下からしか上げられない戸になっており、
降りる側の戸は、登った側の反対側で階段の裏側が見えるという状態です。
逃げ出せないようになっていたのですね。

ちなみに、私は爺様にその場所を教えてもらったのですが、
上りの階段も外されていて、上ることが出来ないようになっていました。
あと、家の中央付近にはつるべのような仕掛けがあり、
一種のエレベータのようなものが置かれていました。
片方の下は井戸になっており、石を繋いで落とすと、
すべりの悪くしている(?)滑車が、ゆっくりと片方に乗せられた盆を上げていく仕組みです。
あくまで料理や生活や教育に必要な道具を上げるだけで、人は乗れないモノだったそうです。
私が見たときは井戸が埋められていて、ロープも無く、
上の暗い穴のところに、滑車の車を外したモノがあるだけでした。

一番オカルトチックだったのは、
発育の悪い子や貰い手が無いまま15歳を超えた女子を殺して、捨てる井戸があったこと。
本当かどうかは分かりませんが、逃げ出そうとしたり、知能が遅れすぎて役に立たない子は、
牢屋に入れて毒で殺した挙句、その井戸から落としたそうです。
貰い手が無かった男子は、
そのまま近隣の島の人間の労働力としてもらわれていくことが多かったそうです。
私が行った頃には、すでに井戸は跡形も無くなって、
庭の片隅に、鳥居と鎮魂の為と思われる文字が刻まれた岩があっただけです。

爺様は幽霊なぞは見たことが無いと言っていましたが、
子を落としてからしばらくは、井戸から声が聞こえることがあったらしいです。
「しにぞこない」とか、「仲間入り」なんて呼ばれてたらしいですが…。

でも、この話を聞いてから、二度とその家へ行かないと決めたものです。
実際取り壊しの時も私は立ち会いませんでした。
父は祖父が死んだとき、一切合財の財産は島で家を管理されてた人に任せることにしました。
きっと父も、その呪われた島に行きたくは無かったのではないでしょうか?

島では今もきっと禁忌でしょうから、
島やうちの家系を特定しようとする質問以外は、分かる範囲でお答えします。

>どういった国の人に売ってたんですか?

はっきりは聞きませんでいた。
けど、洋式で作法を教えていたと言っていましたので、欧米の可能性が高そうです。

>民俗学の資料として、証言を残しておくお気持ちはありますか?
私は専門家ではないのですが、このまま失うのは惜しいと思いました。

口伝として伝えられただけですし、島として禁忌に扱っているので、
部外者の私には無理ではないでしょうか?
そもそも似たような場所がたくさんあるはずなのに、
いまだ語られないのは、何か理由があるのだと思います。
同じく人身売買で身を立てた子孫が大人物である可能性が高いのでは、とさえ思います。

悪魔が住む家

家系というか何というか、どこに書くか迷ったのでここに投下させてもらいます。

うちは東北の田舎の古い家なんだけど、ときどき自称霊能力者という人たちが勝手に来ては、
「この家には悪魔が住んでる」とか言ってくるんだ。
それで不安にさせといて、お祓いのグッズとか売りつけようとしてくるなら、
まあ所謂インチキだって思えるんだけど、
そういうこともされないし、ただ「悪魔がいる」って言われるだけ。
祖父母の話を聞くと、本当に昔からそっち系の人たちに、そういうことを言われるらしい。

一回、周りの家に「あの家に悪魔が住んでる」と言いふらされて、
少し頭のおかしくなってたおばあさんに放火されかけたり、
「悪魔の子」とか言われて、自分が殺されそうになったこともある。
一族はわりと長生きだし、大病する人もいないし、悪いことなんて滅多に起こらないんだけど、
それなのに悪魔がついてるなんてことあるのかな?

ちなみに、自分は霊能力はまったくゼロ。
オカルト大好きだけど、何も見えなさすぎ感じなさすぎで悲しい。
そっち方面に鈍感過ぎる、とか呆れられたことも。
唯一、家に住んでるらしい座敷童が、夜中走り回る音が聞こえるくらい。
座敷童と悪魔が同居できるのかは知らない。
母は霊能力が強いらしくていろいろ見えるらしいけど、
悪魔のことについて聞いてみると、冗談めかして「私のことよ」なんて言う。

狐の嫁

うちは先祖代々、必ず女が生まれるので、
その女の子が初潮を迎えた時と成人(なぜか18歳)になったときに、
近所のお寺の隣にある稲荷神社に、数珠と油揚げと、
自分の血を薄めた墨で書いた自分の名前を、奉納しなければならないらしい。
ずっと女の子が生まれてそれを続けていたんだが、俺の時は女の子は生まれなかった。
ので仕方なく、女顔で小柄で女の子のような名前の俺が、
12歳の時に初潮があったふりをして奉納して、18歳の誕生日のあとにそれを行った。
祖母の着物を着せられて、胸に詰め物して、顔は・・・そのままで十分大丈夫ってことで、
そんな格好して稲荷神社に奉納したよ。

未だに町中歩いてると男からナンパされて辛い・・・。

>初潮があったふりって、まさか、薄める血は生理の血じゃないよね?

少子化だからねえ…。
こういう、代々○○してきました系は、これから先は子供自体難しくなるかもね。
ましてや、性別まで指定されてると、もっと厳しいね。

でも、神様は、そんなことして、怒らなかったの?

・・・多分その可能性もないとは言えない。

神様からは特に何もなかったようなので良かったんだろうか?
ただ、神社に入ってからはずっと見られてるような感じと、
何度か行ってるはずなのに、初めてその場所で獣臭のような臭いを嗅いだ。

>こんなところにまで、少子化の波が…w

ってのはともかく、獣の臭いか…。
なんだろうね。
よく、サメがうようよしてる地域にダイビングに行くのに、
生理になりたくないから日にちをずらすとかあるけど、
やっぱり血=獣だものねえ。
狐が鼻がきくかどうかはわからないけど。
じーっと見られてるってのも、「こいつは本物か?」って思われてたのかな?
でものっぴきならない事情だから、見逃してくれたのかもね。
18歳で成人は、そういう国もあるけど、日本の昔といえば、元服の15歳だよね…。
あ、あれは男か。
なぜ女ばかりなのか、気になるところだね。
爺さん婆さんあたりに、聞いたことはないの?

祖母に聞いた結果は、
「そりゃ、稲荷様は雄だから女の子が来たら嬉しいからでしょうねぇw」
なんじゃそりゃ!?

あと思い出したのは、神社から出る時、と言っても15m程の道のりだけど、
出る時振り返ったら、「稲荷様のお嫁様」になるから振り返っちゃ駄目って言われたことと、
丁度、境内から出る時に石畳歩いてたら、
お尻を押される感触と、着物の裾を掴まれるような感触があったのは確か。

今日、仕事が休みだったので、稲荷神社に行きました。
祖母が若い頃着ていた朝顔の浴衣を着て。
祖母は「稲荷様が喜ばれるだろうから行ってきなさい」と、
喜んで浴衣と信玄袋を貸してくれました。

稲荷神社の境内に入った瞬間、物凄く心地良い風が吹いて、汗が引くくらい気持ち良かったです。
その日も35度以上の猛暑日だったのですが、
境内の中だけが涼しく、石畳で思わず立ち止まってしまうほどでした。
と、そこでまたお尻を押す様な感じがして、
今度は木陰のベンチの方に向かって押されてしまいました。
そこに座り、信玄袋からお茶を取り出そうとした時に、
膝の上に柔らかな感触があり、少し驚いてしまいました。

結局、ベンチから立つまで膝の上の感触はしていて、
まさか膝枕してたのかな?などと考えています。

ちなみに下品な話になりますが、俺は椰子の木と実が二つはありません。
16歳の時にスクーターで交通事故に遭い、その時に両睾丸破裂と陰茎断裂してしまい、
下半身は宦官の様な感じになってます。
おかげで浴衣を着ようとも、下半身のボディラインは女性と変わりないんです。

>椰子の木が二つないって、どういう意味?
実が二つない、は意味がわかるんだけど…。
木は一本じゃないの?
変なこと聞いてごめん。

あとさ…前に、男からのナンパが止まないって書いてあったけど、
日常的に女装して暮らしてるの?
というか、はるな愛みたいな、所謂ニューハーフ的な外見なの?(服やメイクとか)

あ、書き間違えたw
普段はユニセックスの服とか男物の服を着てるけど、それでもナンパする輩はいるよ。
ノーメイクで女の子に間違われるんで、
最近は髪の毛も肩下まで伸ばしてもうどうでもいいや状態。

もちろん、子供は作れない。

>ノーメイクって普段メイクしてるのかよ?
心は女なの?

>整形出来るのに全くないというのが嘘くさい。

(メイク)しないしないw
表現方法間違えたな…。

心は…どっちつかずな所がある。
無くなったって聞かされた時から、
「これじゃ、女の子と変わらないじゃん。ならいっそのこと…」と思う部分と、
「それでも俺は男なんだ!!」と思う部分がある。
結局、優柔不断なんだよね。

整形にも限界があっただけだよ…。
治せるなら綺麗に治したいけど、結構酷かったそうな。

最近プリティフェイスって漫画読んでて、なんが近いな、
なんて思うくらい現実離れした事ばかりだから。
俺も皆の立場だったら、嘘つくんじゃねえよ、なんて書き込んでるよ。絶対に。

>家系が稲荷相手に女を出す理由は?

>稲荷との契約もあなたが最後になるのかな?

>祖母曰く
「知らんの」
ただ、稲荷神社に連れていかなかったら、家族に発疹起きたり、肺炎になったりする人が出るし、
挙げ句の果ては大叔父さんが交通事故に遭ったりしたので、欠かさない様にしている。

>だったらいいなぁ。
もう、女房にだろうとなんだろうとなってやるから、俺でラストにしてくれ。

>失礼だが、ラストも何も君の代で途絶えるじゃん…

弟がいる。
自転車の部活してる。

あの後、鎮西大社諏訪神社内にある長崎県のすべての神社を統括している所に行って、
お話してきました。
すると、

「危害を加えようとはしていないようですね。
 その貴方の事故も、本来は死亡してもおかしくはない事故だったはずです。
 そして、ご家族の怪我などは貴方に懐かれているのが、引き起こしているようには思えません。
 はっきり言いますと、今貴方のそばでちょこんと座って、
 自分が居なくなるようにされるのかビクビクしているようですよw
 好かれていて、もしも貴方が嫌ではないのであれば、傍にいてあげてください」
と教えていただいて、ちょこっと安心しました。

狐の加護を受ける家系

まあ自分の家は呪いというよりは加護みたいなもんだけど、その内容は、
なぜか取引相手や仕事仲間が、事故にあわなくなったり病気が治ったり出世したり、
良縁に恵まれたりするという奴なんだ。

まあ当初は自分も全然信じてなかったんだけど、
大量のお礼の手紙とか、わざわざ仕事を頼みに来る人とかが海外から来たり、
大企業の社長さんとかが頭下げてまで仕事の依頼とかするんで、少しは信じるようになった。

ちなみに親父の仕事は、建設関連の中小企業の社長。

>156と知り合いになりたい…
良縁に恵まれたいよorz

うーん・・・
しかしうちの家系って、この加護だか呪いのせいで相当に酷い目にあってたらしいからなあ
例えば座敷童子みたいな感じで拉致監禁されたり、
人魚の肉みたいな噂を立てられて、肉目当てに領主に襲われて、逃げ出したりとか・・・

それにしても、昔はありがちな御伽噺だと思ってた。
この呪いじみた加護を受ける原因になった話も、多少は真実が含まれているのかもしれない。

>自分の意思に関係なく加護発動するなら、迷惑だよな。
嫌いな同僚も幸せになったりするの?

基本的には、嫌ってる人とかでも出世したり良縁に恵まれたりはする。
そもそも、うちの家系に訪れた危機のほとんどはそれが原因だからなあ。

先祖が、周囲の幸せなんて望まなければこういう事にはならなかったのだろうか?

この呪いじみた加護のせいで、うちの一族は各地を流転するはめになったらしいんだ。
そんで、一族で文字を書けるようになった人が出たのは今から200年位前だから、
この話は口伝で伝えられてて、
正確な年代と場所がわからないんだ。

まあわりと長い話なんで、省略するとこんな感じの話。

昔々与作という村人が居た。
与作は瀕死の狐を助けた。
狐の尻尾は6本だった。
5年位後に、狐が凄い美人の姿になってやってきた。
狐は恩返しとして願い事を叶えると言ってきたが、与作の願いに呆れて、
与作が心配だからと、与作の家にいついた。
二人は色々あって仲良くなり、夫婦になる。子供も出来た。
しかし、二人の仲を嫉妬する者達の謀略で、二人は離れ離れになる。
色々あって、狐が与作と子供を奪った連中を殺し、狐は討伐対象になる。
しかし、狐は圧倒的に強く、討伐に来た武士をほとんど返り討ちにしてしまう。
覚悟を決めた与作が、狐退治に向かう。
狐と戦うが、狐は与作に殺されるつもりだったので、与作が勝つ。
与作は結局狐を殺せず、しかたなく狐は自分を殺した証代わりとして自分の尾を渡す。
最後に狐は問う。「お前は何を望む」。
与作は答える。「狐と死んで行った者を含めた皆の幸せ」。
狐は懐かしそうに笑うと、「ならばその願いを叶えよう」。
その言葉の後に、狐は与作の前から消え去った。
その後、与作は死んだ者の供養と、狐のこれからの生が幸せである事を願うため出家した。
与作と狐の子は、不思議な加護を受けながらも普通の人として生き、死んだ。

この話における与作と狐が俺の先祖らしい。
まあ意外に長くなったが、真実かどうかはわからないが、これが俺がばあちゃんに聞いた話。

>うはwなんというライトノベルwだが面白い。もっと読みたいです!

わかった、凄く長いし面白くなさそうだが、全部ここに載せるよ。

昔々、ある所に与作という村人が居た。
与作が何時ものように野良仕事をしに行くと、
金色の毛並みを持ち、尾が6本もある狐が瀕死の状態だった。
可哀想に思った与作は、狐を連れて帰り治療をしてやった。
与作の懸命な治療の甲斐あって、狐は元気になった。
元気になった狐を、与作は森に放してやった。

それから五年後、ある夜に、与作の元にかなりの美人が訪ねて来た。
どうやら話によると五年前の狐らしく、恩返しの為に来たらしい。
正直言って、いくら与作でも信じられなかったが、
目の前で狐の姿に戻られたのでは信じざるおえなかった。

狐はどんな願いでも叶えてやると言った。
しかし与作には正直言って、望むような願いなど無かった。
ただ、もし願うのならば、皆が平穏で幸せな日々を送る事だけだった。
その旨を狐に伝えると、狐はあきれた顔で、
「お前は馬鹿か?自身への恩賞でなぜ他者の幸福を望む?」と言った。
与作は、「だって、皆が幸せならおらだって幸せだもの」と返した。
狐は、「それはお前が贅沢を知らないのと、お人好しだからだ」と返し、
続けてため息を付きながら、
「仕方が無い、お前が本当の願いを見つけるまで、お前を守ってやる。
 食い扶持の事なら安心しろ。お前を養う位は簡単なことだ。
 だから心配せずに、何を願うのかをゆっくりと考えるといい」
こうして狐は、与作の家に居ついた。

それから幾日か経った時の事、狐が「贅沢を教えてやる」と言って、
与作を大きな町に連れて行った。
そして与作は、大きな屋敷の中に通された。
中には、与作が見た事の無いような豪華な食事や、多数の美女が用意されていた。
与作は萎縮してしまい、料理にも女性にも手を出せない。
そんな与作を見た狐は、料理を皿に盛って、与作に箸渡しで食べさせた。
料理の美味しさに感激した与作は、貪る様に料理を食べた。

やがて満足した与作は、狐にお礼を言った。
狐は上機嫌で、
「満足したのならばそれで良い。
 ところで与作、これ以上の食事を毎日食べたくは無いか。それ位なら簡単に叶えてやれるが?」
与作は、
「それは勘弁だ。たまにだから良いんだから。
 ところで、残った料理持って帰って良いか?村の皆にも食べさせてあげたいだ」
すると狐は怒って、「あいつらは恩を仇で返すような連中だ。だから駄目だ」。
与作は驚いて、「そんな事は無いと思うけどなあ?」と返した。
狐は諭すように、
「良いか与作。ほとんどの人間は、恩を仇で返すような連中だ。
 お前達に対して威張ってるような連中も、その上で君臨してる連中も皆そうだ。
 普通の人間というのは、人の弱みに付け込んで、自分だけ旨い汁を吸おうとするんだ。
 お前みたいな馬鹿なお人好しは初めて見るが、そんなお前が長生き出来るとは思えん」
そう言うと狐は、与作を連れて家へと帰った。

その後も、こんな感じの事を狐は何度もやったが、基本的に与作の対応は変わらなかった。

ある夜、狐は言った。
「今でも、お前には望みは無いのか?」
与作はこう返した。
「うーん、今でもやっぱり皆幸せなのがいいだ。でも、もう一つ欲しい物が出来ただ」
狐は破顔すると、
「そうかそうか、お前にもやっと人並みの欲望が出てきたか。それで欲しい物とは何だ?」
与作は照れながら、
「狐が欲しいだ・・・」
狐はきょとんとして、
「え・・・わたし。なんだ美女がほしいのか?だったら私以上の美女をお前にやろう」
与作はまじめな顔で、
「ちがうだ。おらはお前が欲しいんだ」
狐は完全に顔を真っ赤にして、
「お前が人をからかう事を覚えるなんてな。少しは人が悪くなったようだな」
与作は「おらは本気だ」と返した。
狐は泣きそうな顔で、
「どうして私なんだ?私の何が好きになったんだ?」
与作は、
「何をと言われても困るだ。
 狐のきれいな髪も肌も目も好きだし、時折の仕草も好きだし、狐の優しい所とかも大好きだ」
狐は泣きながら、
「下手な口説き文句だな。でも真心込めて口説かれたのは初めてだ。とても嬉しい。
 でもその願いは叶えられない」
与作は「どうしてだ」と問うた。
狐は、
「だって、私だってお前と一緒にいたい。
 お前の傍だと、今まで感じたことの無い位に優しい気持ちになれるんだ。
 お前の為に何かをしたいと自然と思える。
 でもそれは卑怯だ。どう考えた所で、お前がくれた物と私とでは釣り合わない。
 そもそもそれでは恩返しにならない」
与作は言った。
「おらが狐が大好きなのは変わらない。狐もおらが好きなら夫婦になろう。
 そうすればおらはとても幸せだ」
狐は、
「わかった夫婦になろう。でもそれはお前の願いだからじゃない、私の望みだからだ」
与作は笑って、「うん、これからもよろしくな狐」と答えた。

それから幾つかの年月が過ぎた後に、与作と狐の間に待望の男の子が生まれた。
与作と狐は、その子供に真作と名付けた。
二人は幸せの絶頂だった。

しかし、そんな彼等を憎憎しげに見つめる者が居た。
それは一人の娘だった。
娘は、昔から与作の良さを知っていた。
ただ、恥ずかしくてその想いを伝えられなかったのである。
そして気が付けば、与作の横には何時も狐が居て、二人の関係は強固になっていた。

最初は想いをこらえていた娘も、やがては激しい憎悪に屈してしまった。
娘は狐から与作を取り戻すべく計画を立てた。
まずは協力者を探す事、これは簡単だった。
なぜならば、狐に欲情しているうえに、恨んでいる男を知っていたからだ。
その男とは、村長の所の長男だった。
長男は妻が居ながら、好色で暴力的で、怪力以外の美点が無いような男だった。
長男は以前、狐に夜這いしたが返り討ちにあい、それ以来復讐の機会を探っていた。
娘は長男を言葉巧みに、自身の計画に参加する事を承諾させた。

まずはこの娘と長男は、与作と狐の弱味を握る為に情報を集めた。
その結果、狐は満月の夜だけは人の姿を保てずに狐に戻る、と知った。
狐が妖怪の類だと知った二人は、狐の弱点を調べた。
その結果、妖怪は基本的に鉄に弱い事や、
満月の時に力を発揮するものは、基本的に新月の時には力の大半を封じられる事がわかった。

ここまでわかった二人は、狐を嵌める為に、
与作が野良仕事中に熊に襲われたという嘘で、狐を人気の無い所までおびき寄せた。
何時もの狐なら嘘を見破れただろうが、
与作の危機と聞いて冷静では居られなくなって、罠に嵌められたらしい。
結局、狐は鉄の輪をはめられて、男に村長の家の蔵の中に幽閉された。

与作は突然行方不明になった狐を何ヶ月も捜索したが、
見つかったのは、前に与作が狐にあげたお守りだけだった。
そして狐を嵌めた娘も、必死に捜索に協力をしているように見せかけた。
狐の生存が絶望視されて、与作はまともに食事が喉を通らなくなって、ついに倒れたらしい。
娘は必死に看病して、その折に与作と狐の子とも仲良くなったらしい。

結局、その後娘は数年間かけて、
狐を失って傷心状態になった与作の心に付け込んだのと、与作の子と仲良くなる事で、
ついに婚約の約束を取り付けた。
喜んだ娘は、蔵に閉じ込められた狐にその事を告げた。

狐はついに、自分を嵌めた者達の抹殺を計画する。
まず最初に、自分に惚れ抜いてる男に媚を売って、満月の夜に鉄の輪を外させた。
そして輪を外した男を殺して食って、力を回復させた。
やがて娘と与作の結婚式の時に狐の姿で乗り込み、
娘を惨殺し、ついでに共犯者の長男も惨殺した。
与作は、狐が生きてた事と、いきなりの凶行に驚愕した。

狐は正気に戻ると、凄い速度で森に逃げていった。
その後、幾度も山狩りが行われたが、その度に多数の犠牲者を出した。
やがてその噂を聞いて数多くの腕自慢が各地から集まって、
山狩りに参加したが、結果的には変わらなかった。
ちなみに、この頃の与作は、
事の顛末を村長から土下座されながら聞かされた事と、
真作が狐に激しい憎悪を持っている事に苦悩していた。

山狩りが行われなくなった後、近隣の村々で神隠しが多発。
それが狐のやった事だと気がついた与作は、ついに覚悟を決めて、
村長から槍を貰い、狐退治に向かった。

狐は人の姿で与作を出迎えた。
狐は微笑を浮かべて、
「やっとその気になってくれたか。待ってたんだぞ、お前が私を殺しに来る事を」
与作は苦しげに、
「もうこんな事はやめてくれだ!おらに出来る償いなら何でもする!だから・・・」
狐は悲しげに、
「お前に出来る償いなんて無いし、償う必要も無い。私とあの娘が一番悪いのだから」
与作は顔を上げ、
「なら一緒に帰ろう。そして一緒に皆に謝ろう。
 皆が許してくれなかったら、真作も連れて一緒にどこかへ逃げよう」
狐は首を振り、
「無理だな。自分が一番悪いとわかってても、お前や村人や人間への憎悪は消えないんだ」
そして狐は、牛の何倍も大きい狐の姿に変わって、
「お前を殺せば、この気持ちが消えるのかどうかわからない。試すのも怖かった。
 だがお前と私が剥き出しでぶつかり合えば、この不快な気持ちも消えるかもしれない。
 さあ立ち上がれ与作!!
 お前が私を殺さないというのなら、
 手始めに真作を含めた近隣の村の連中を皆殺しにするぞ!!」
与作は槍を強く握り、
「狐・・・それがおめえの望みなら・・・行くぞ!!」
狐へ向かい駆け出した。

>狐が、狐が可哀想すぎる….。
村の連中なんか皆殺しにしちゃえ!

>すばらしい大作だ!これこんな所に発表しちゃっていいのか?
もう少し状況描写を増やして水増しして、ライトノベル系の賞に応募したら、
めちゃくちゃ金になるんじゃないのか?
っていうかアニメでみてえええええええええええええええええええ

狐と与作の戦いは激しく、周囲の木々は狐の尾に砕かれ、その音は周囲の村々に響いたという。
与作は何度も打ちのめされたが、その度に立ち上がり狐を槍で突き刺した。
そしてついに、与作の槍は狐に致命打を与え、狐は崩れ落ちた。
狐は嬉しそうに、
「強かったよ・・与作。さあとどめを刺しておくれ」
与作は、
「もういいだろ・・狐、おめえは最初からおらを殺す気無かったんだろう?」
狐は首を振り、
「いや本気だったさ。ただ無意識に手加減をしていたらしい」
与作、
「そういえば、狐と本気で喧嘩したのは初めてだったな」
狐は微笑を浮かべて、
「そういえば、そうだな。お前に嫌われるのが怖くて、無意識に媚びてたのかもな。
 幸せすぎて気が付かなかったけど」
与作は笑いながら、
「それはよかっただ。狐と本気で喧嘩したら、おらが勝てる訳無いしな」
狐は、
「おいおい私は本気だったんだぞ」
与作と狐は互いを見合って、笑い合っていた。
それは二人とも、とてもいい笑顔だったらしい。

笑い終わると、狐は自分の尾をひとつ食いちぎり、与作に投げた。
与作は驚いて、
「狐、何馬鹿なことをしているだ!」
狐は、「馬鹿な事じゃ無い。尾の一つも無ければ、私が死んだ証にならんだろう?」と言った。
与作は薬を取り出して狐に塗りながら、
「馬鹿を言うな!一緒に帰ろう」
狐は悲しげに首を振り、
「私は罪を償わなければいけない。それは、狐としての生を捨て神になる事だ。
 そして神になって、お前と真作、気に入らないが村の連中達の係累を守護する事だ」
与作は鼻水を流しながら号泣し、
「わけわからないだ狐。おらはもうお前と離れたくないだああ!!」
狐は泣きながら、
「ごめんね与作。でもね、それが私達一族に伝わる掟なの」
与作と狐は互いに抱き合い泣きあった。

狐は最後に与作に問うた。
「与作、お前の願いはなんだ」
与作は一番の願いは叶えられないと気が付いていた。
だから答えた。
「狐と真作と、娘と長男と死んでいった皆と、それ以外の皆の幸せだ」
狐は懐かしげに笑うと、
「欲張りな望みだな。しかしお前らしい。良かろう、その願い叶えよう」
そう言って狐は姿を消した。

その後、与作は狐と娘、それ以外の死んでいった者達の供養の為に出家した。
真作は村長の家の養子になって、次代の村長となった。
与作は死ぬ前に、真作に狐との出会いから始まる事件の顛末を伝えたという。

なお、狐の尾と槍は、いくども他人の手に渡ったが、
何故かうちの家系の誰かの手に戻って来るらしい。
ちゃんと実家に両方ともあるが、狐の尾は純金のような金色で、
触り心地は普通に動物の尾のように思える。
まあ作り物だと思うんだが。
槍の方は、1000年位前の良品らしい。

これで、ばあちゃんから聞いた与作と狐の話は終わり。
まあ真実は不明だが、これがうちの家に伝わるお話だな。
これ以降も子孫達の話は続いていくけど、その中で狐らしき存在も度々出てきたりする。

最後まで読んだ皆様、ご苦労様でした。

ちなみに・・・

>実際、自分自身で、「周りの人に加護がいってるなぁ」って思うことある?
もしよければ訊きたいんだけども。

正直言って、先祖達と比較するとたいした事は無いがいちおうある。
たとえば、小学校の時に中学受験の為に塾に行ったが、
そこの塾では、例年だと基本的に第三志望までに入れるのは30人中5人位らしくて、
偏差値70以上の所に入れた奴は10年に一人位らしい。
しかし俺の時は、33人中30人が第二志望以内で、偏差値が70以上の所に入れた奴は4人居た。
ちなみおれは第三志望で、残り二人は途中でやめた奴だ。

後は、友人が全員希望の大学に入れたり、
友人の親が宝くじで大当たりして借金の完済に成功した位だな。
まあ偶然という事も考えられるけどな。

戦わなければ生き残れない!!

女系で男はめったに産まれないか、産まれても成人までいかずにお陀仏。
けど俺は現在22歳で、生きてるというミステリー。
死にたくないから頑張った結果だ。
親戚からは、冗談交じりで「このオカマ野郎が」と言われてる。
じいちゃん、ばあちゃんは喜んでるがね。

>男だと思ってるだけで、実は女なんじゃね?

>染色体異常で外見男の生物学上女とか?

男だよ、まごうことなきマッチョメンだよ。
外見上の性別微妙だったのも、二次性徴前までだよ。

19歳のころに原因と思わしき場所に出向いて、一晩居座って愚痴言い続けたんだ。
「本人ならまだしも子孫祟るとか、お前それ年長者としてどうよ」ってな趣旨でオールナイト。
俺もよっぽど鬱憤溜まってたんだろうな。
最初こそ恐かったが、段々何でテメェみてえな理不尽野郎に振り回されなきゃなんないの、
ってなってきてね。
喋りが止まることは無かった。
そして、屋外でぶつぶつ言ってるサイコさんなのに、幸いにして通報もされなかった。

>最高に面白い!
そんな状況じゃ逆ギレするしかないよな。
気持ちわかる。俺でもそうすると思う。
詳しい状況教えてよ。
思わしき場所?とか、なぜそこに目星つけたかとか、どんな状況だったのだのだ~

場所はまあ、墓というか石碑というか・・・そんな感じの場所。
どうにも明治あたりに、
そんときの当主(つっても便宜上で、せいぜい小金持ちレベル)が、
愛人に無体な振る舞いをしたらしいんだわ。
奥さん差し置いて先に子ども、しかも男産んだから、
体裁取り繕うために子どもだけ引き取って愛人ポイ、当然跡取りにする気はナッシング。
で、その愛人がプッツンして自害。よくある痴情の縺れってやつですね。
まあ、その頃からじわじわと女系になってるらしい。

で、明らかに原因アレだろってことで、
とりあえず最初に書いた墓っぽいのを自分とこの土地に建てた。
そこは、ミニサイズの畑の間に盛り上がった感じのとこで、でかい木があんの。
そのそばに建ててあるもんだから雰囲気ありすぎ。

そこで一晩中、理屈っぽいと嫌われているこの私めが、
いかにアンタのやり口が理に適わないか、
仮に俺を殺れたとして、それは霊の存在の証明に他ならないから、
俺は霊となった状態で、アンタに生まれてきたことを後悔すようなことをしてやるぞ、
といった内容の説得兼脅しをし続けたのです。

ちなみに、婿養子とかの他家からきた男は影響全くなし。
子どもとして産まれたらアウト。大体が18、19で死んでる。
俺が行動を起こしたきっかけは、
母の「アンタもそろそろやから覚悟しとき」という一言。
そして、キッツイ姉達がなんか妙に優しくなってきたことの二つ。
戦わなければ生き残れない!!
覚悟完了!我を砕き給え!の精神で突撃かましたワケです。

とある宗教の「見える」人

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