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史上最強の盗聴機関『エシュロン』はここにある

   


エシュロン(Echelon)は、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受(シギント)システム。同国の国家安全保障局(NSA)主体で運営されていると欧州連合などが指摘している一方、アメリカ合衆国連邦政府自身が認めたことはない。フランス語で「(梯子の)段」を意味する語・échelonに由来する。

UKUSA協定とは諜報機関が世界中に張り巡らしたシギントの設備や盗聴情報を、相互利用・共同利用する為に結んだ協定。なおUKUSA協定グループのコンピューターネットワークはエシュロンと呼ばれている。

エシュロン・システムは、特定の個人の電子メールやファクスリンクを盗聴するよう意図されたものではない。そうではなく、システムは無差別 に膨大な量の通信を傍受し、別にいらない膨大なものから興味あるメッセージを識別 し、抽出するためにコンピュータを使うことによって動作する。一連の秘密通信傍受施設は、国際的な遠距離通信ネットワークのすべての主要な構成要素にアクセスするために世界中に開設された。通信衛星を監視するものもあれば、地上の通信ネットワークを監視するものもあり、また無線通信を監視するものもある。エシュロンはこれらすべての施設を結びつけて、地球上の通信のほとんどを傍受する能力を合衆国とその同盟国に与えている。

1分間に300万の通信を傍受できる史上最強の盗聴機関といわれている。

【ファイブ・アイズ】

2007年末時点で参加している国は、アメリカ合衆国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドであり、英米同盟(UKUSA、ウークサ。United Kingdom & United States of America)とも呼ばれるアングロサクソン諸国とされる。

「五つの目」を意味するファイブアイズは、アングロサクソン系5ヵ国(米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)の諜報機関で構成される国際諜報同盟(intelligence alliance)だ。もともとは第2次大戦中に米英が結んだ秘密条約であり、戦後に英連邦のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドも加えられた。

UKUSA協定は、1943年に米英が結んだBRUSA協定を元にした秘密協定。1973年までオーストラリアの首相はその存在すら知らされていなかったほどの秘密。

ファイブアイズは諜報活動(intelligence gathering)で得た情報を共有するとともに、「非スパイ協定(no-spying agreement)」を結んでいる。つまり、ファイブアイズ加盟の5ヵ国はお互い相手国に対してスパイ活動を行わないということだ。

【エシュロンの場所】

エシュロン・ネットワークの第一の構成要素は、ほとんどの国の電話会社によって使われている国際遠距離通信衛星(インテルサット)を特に標的としたステーションである。インテルサットのリングは世界中で赤道上空の静止軌道にあり、それぞれ何万という電話、ファクス、電子メールを同時に扱う中継ステーションとして稼動している。5つのUKUSAステーションがインテルサットによって送信される通信を傍受するために設立された。

人工衛星を使った国際通信の提供を目的として、商業衛星通信システムの設置を目指して、1964年に発足した国際機関『国際電気通信衛星機構』の通称。打ち上げた衛星の名称もインテルサット。

インテルサットに対抗して当時のソビエト連邦を中心に設立された国際組織が『インタースプートニク』。『インマルサット』は衛星電話などの移動体通信を提供している企業。その他、ヨーロッパや中近東をカバーしているフランスの『ユーテルサット』という企業もある。

英国のGCHQステーションは、コーンウォール州Morwenstow、海に面した高いがけの上にある。不規則に広がったオペレーション・ビルの隣にあるサテライト・ディッシュは、大西洋、ヨーロッパ、そしてほとんど地平線上になるインド洋上空のインテルサットに向けられている。ワシントン特別区の250キロ南東、ウェストヴァージニア州の山中のSugar GroveにあるNSAステーションは、南北アメリカに向けて送信してくる大西洋のインテルサットをカバーしている。もう1つのNSAステーションは、ワシントン州、シアトルの南西200キロのところにある陸軍ヤキマ(Yakima)銃撃センター内にある。

イギリス政府通信本部バッド支局(GCHQ Bude)は、モーウェンストーとクームという小さな村の間にある北コーンウォール海岸に位置する衛星通信基地。かつてはイギリス政府通信本部合成信号基地(GCHQ Composite Signals Organisation Station (CSOS))と呼ばれていた。

スタッフはGCHQとNSAから引き抜かれ、UKUSA協定に基づきエシュロンネットワークのデータ収集をおこなっていた。メンウィスヒル、シュガーグローブ、ヤキマ、サバナ・セカ、三沢、パイン・ギャップ、ジェラルトン、ワイホパイ、タンギモアナなどの通信基地と同様に、南アメリカや大西洋エリアのインテルサットを監視していた。

この通信基地は21の様々なサイズの衛星アンテナからなっており、理論的にはすべての主要な周波数帯域(Lバンド、Cバンド、Kuバンド、Xバンド、Kaバンド、Vバンド)をカバーできる。これらアンテナの位置や角度を基準に計算すると、その多くが大西洋、アフリカ、インド洋、中東、そしてヨーロッパ中央のなどの通信を行うインテルサット、インタースプートニク、インマルサットなどの通信衛星に向けられている。モーウェンストー基地の活動内容は基本的に極秘だが、モーウェンストーは工業スパイや市民通信の傍受に責任をもっており、ヨーロッパ議会が公開した2001年の報告書には一部詳細が記載されている。

出典、訳:https://publicintelligence.net/gchq-bude/

シュガーグローブはアメリカのウエストバージニア州ペンドルトン郡にある小さなコミュニティである。国立電波静寂地域に位置する。

シュガーグローブ基地は、ウエストバージニア州ペンドルトン郡シュガーグローブ近郊に位置する、NSAが運用するアメリカ政府の通信所である。ニューヨーク・タイムズ紙の2005年の記事によると、この通信所はアメリカ東海岸に入ってくる国際通信の全てを傍受しているという。2013年4月、海軍作戦部長は2015年9月30日に閉鎖するよう「指揮役割の移転というNSAによる決定の結果」だとして命令した。

この場所は、電子通信の傍受と処理を目的としてアメリカとその同盟国によって運営されている『エシュロン』の一部である。このネットワークは、ニュージーランドのワイホパイ・バレーやイギリスのメンウィスヒル、そしてアメリカ・ワシントン州のヤキマを含む世界中の多くの場所で運営されている。

シュガーグローブは、ウエストバージニア州とバージニア州のにまたがる34,000平方kmの広さをカバーする国立電波静寂地域にある。この地域は1958年に議会によって役目を円滑にするために設立されたが、それは48km離れたウエストバージニア州ポカホンタス郡に、アメリカ国立電波天文台があるからだった。

出典、訳:Sugar Grove Station – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Sugar_Grove_Station

アメリカ合衆国ワシントン州のヤキマにあるアメリカ陸軍の演習場である。各火器の能力を最大限に発揮した射撃訓練を行える為、陸上自衛隊も1994年から毎年9月に、CALFEX(Combined Arms Live Fire Exercise(カルフェックス))と呼ばれる射撃訓練を行っている。

訓練施設という役割のほかに、ヤキマ演習場はエシュロンの中心的な役割を担っていると断定されており、ファイブアイズにより世界的監視ネットワークが運営されている。シギントの一部施設はヤキマ研究所(Yakima Research Station)だとされる。インテルサットや対地同期軌道を周回するその他の国際通信衛星による過多の通信情報傍受において重要な意味を持つ小さなヤキマ傍受基地が残されている。

2013年4月、時期は未定だが将来的にヤキマ研究所は閉鎖され、その機能はコロラド州の施設に移転する予定であるとヤキマヘラルド紙が報じた。施設がある地域の下院議員事務所には、2012年夏にNSAから閉鎖する旨通知されていた。このことはその後、海軍作戦部局(OPNAV)の閉鎖通知により裏付けされた。施設の機能はコロラド州のバックリー空軍基地にある航空宇宙データ施設に移るが、その結果としてヤキマ地区からは100以上の仕事が失われることとなる。

出典、訳:Yakima Training Center – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Yakima_Training_Center

バックリー空軍基地はコロラド州オーロラにある、1943年に設立されたアメリカの空軍基地。基地の名前は第一次世界大戦の英雄で最初の大尉であるジョン・ハロルド・バックリーに由来する。

バックリー空軍基地には88ものテナントが入っており、それらはこの基地を拠点(ホーム)としている。様々な航空部隊などもあるが、アメリカ国家偵察局(NRO)のコロラド航空宇宙データ施設もここを拠点としている。NROは、17あるアメリカの諜報機関のひとつで、CIA・NSA・DIA・NGAと共に『ビッグファイブ』と呼ばれている。

アメリカ国家偵察局(NRO)は、宇宙偵察システムの開発や運用、アメリカの国家安全保障に関連する情報収集活動を指揮している。 また、軍やCIAによる航空機や偵察衛星からの情報を収集、分析も同時に行っている。

NROはアメリカ国家安全保障局(NSA)、アメリカ国家地球空間情報局(NGA)、中央情報局(CIA)、アメリカ国防情報局(DIA)などの情報機関と密接に活動を行っている。

さらに、基地では1億4000万ドルもするNSAのための施設建設を計画しており、現在は一時的なオフィスにいる850人分のスペースを提供できるとしている。バックリー空軍基地は、上記のNROのコロラド航空宇宙データ施設や国家安全保障局(NSA)、陸海空軍と海兵隊の諜報部隊、さらに海兵隊と沿岸警備隊の暗号解読部隊などの極秘機関に大きく左右される拠点である。

出典、訳:Buckley Air Force Base – Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Buckley_Air_Force_Base

バックリー空軍基地には少なくとも6基の衛星アンテナがあり、そのうち4基は直径が約20mある。この通信基地の公式な目的は、シギント衛星によって得られた核実験データの収集・処理・分析であるという。

ヤキマ演習場の機能がこの基地に移ったとされるが、確実に傍受が行われているという証拠はない。

ヤキマで傍受できない太平洋のインテルサット通信を傍受する任務は、ニュージーランドとオーストラリアに与えられている。この南太平洋の場所では、全世界的通信傍受を保証する手助けをしている。ニュージーランドは Waihopaiにステーションを置いており、オーストラリアは西オーストラリアにGeraldtonステーションを置いている(どちらも太平洋とインド洋のインテルサットを標的にしている)。

GCSBワイホパイ基地は、ニュージーランドの情報機関であるGCSBの基地である。南島マールバラのワイホパイにある。衛星通信の傍受するために設けられた。いわゆるエシュロンの一翼を担う基地である。

太平洋上空の通信衛星を経由する通信を傍受するのがこの基地の目的である。80年代から、通信経路の比重が在来型の無線から通信衛星を用いたものに移っていったため、それに対応して設けられた。太平洋諸国や、東アジア、東南アジアの国々の通信を官民問わず傍受して、必要な情報を抜き取っていると考えられている。
基地は1989年に開設された。レドームに覆われたパラボラアンテナと、管理棟からなる。始め1基であったパラボラアンテナは1998年に2基目が追加設置された。基地内部は高度に無人化されていることが知られている。

オーストラリア防衛衛星通信基地(ADSCGS)は西オーストラリアのジェラルトンから30km東にあるコジャレナに位置している。この施設はオーストラリア国防軍の防衛信号部(DSD)が運営している。2005年11月、基地は79人の職員と5基のレドーム、そして8基の衛星アンテナを配備した。コジャレナ基地はオーストラリアの主要な信号傍受施設であり、エシュロンとして知られているUKUSA協定に基づいた全世界規模の衛星通信キーワード監視システムの一部である。

この基地はロシア・中国・日本・インド・パキスタン地域というインド洋と東南アジア全域の国際通信衛星(インテルサットやコムサット)の通信を傍受するための4基の衛星追跡アンテナがある。スタッフはアメリカの国家安全保障局(NSA) とオーストラリア信号部(Australian Signals Directorate)から選ばれ、UKUSA協定に基づいて運営されている。

2007年、別の米軍通信施設がオーストラリア防衛衛星通信基地(ADSCGS)に追加建設されると発表された。これは3基の19mアンテナと2基の小さなアンテナからなる、第三世代携帯電話で採用されているUHFナローバンド衛星通信を行うアメリカ国防省のMUOS(米海軍の衛星通信システム)の地上基地としてつくられる。

出典、訳:https://en.wikipedia.org/wiki/Australian_Defence_Satellite_Communications_Station

エシュロン・システムの次の構成要素は、インテルサット以外によって伝えられる広範囲の人工衛星を傍受する。インテルサット衛星を標的としているUKUSAステーションに加えて、ロシアその他の地域の通信衛星に焦点を合わせている5つ以上のステーションがある。これらのステーションは、イングランド北部のMenwith Hill、オーストラリア北部のShoal Bay(インドネシアの人工衛星を標的としている)、カナダのオタワ市のすぐ南にあるLeitrim(ラテンアメリカの人工衛星を傍受している模様)、ドイツのBad Aibling、そして日本北部の三沢である。

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